ケアプランデータ連携の移行準備では、介護WEBサービスへの登録と、使っている介護ソフトの対応確認が必要です。厚生労働省の後続通知を踏まえ、2027年1月のWEB移行予定と3月下旬頃の標準仕様実装予定を分け、担当者が確認する項目を整理します。
ケアプランデータ連携移行|事業所で見る準備の結論
ケアプランデータ連携のWEB移行と標準仕様実装は別の日程です。厚生労働省の通知をもとに、利用登録、ソフトの対応版、更新予定、費用、10月16日のセミナーを事業所で確認する手順を整理します。
- WEB移行は2027年1月予定、Vol.1539に示されたケアプランデータ連携標準仕様の実装は2027年3月下旬頃予定です。別の日程として確認します。
- 継続利用または新規利用を考える事業所は、自治体の介護情報基盤の開始時期にかかわらず、介護WEBサービスへの利用登録を確認します。
- 移行後に使う介護ソフトには標準仕様第4.1版または第5.0版への対応が必要です。登録確認に加え、ベンダへ対応版・更新時期・事業所側の作業を確認します。
1WEB移行と標準仕様実装の日程を分ける
厚生労働省は2026年7月29日、介護保険最新情報Vol.1529として「ケアプランデータ連携システムの介護保険資格確認等WEBサービスへの移行について」を発出しました。ケアプランデータ連携システムは介護情報基盤に統合され、介護保険資格確認等WEBサービス、いわゆる介護WEBサービスへの移行が予定されています。
WEB移行は2027年1月予定で、9月18日のVol.1544でも同じ予定が示されています。一方、8月31日のVol.1539が示すケアプランデータ連携標準仕様の実装時期は2027年3月下旬頃予定です。1月の移行準備を3月まで待ってよいという意味ではありません。具体的な移行日は、後続の公式案内で確認します。
WEB移行は1月予定
仕様実装は3月下旬頃予定
登録とソフトを確認
2介護WEBサービスへの登録を先に見る
Vol.1529では、移行後も継続して、または新たにケアプランデータ連携を行う事業所は、介護WEBサービスへの利用登録が必要とされています。登録済みの場合は改めての利用登録は不要ですが、それだけで利用中の介護ソフトが移行後も対応していると判断せず、次の項目も確認します。
一方で、ケアプランデータ連携システムは導入済みでも介護WEBサービス登録が未了の場合は、移行後の利用に向けて登録が必要です。どちらも未導入の場合は、現行システムの導入と介護WEBサービス登録の両方が関係します。「担当者が知っているはず」で止めず、登録状況を表にしておくと引き継ぎやすくなります。

3介護ソフトの対応版と更新作業を確認する
Vol.1539は、確定版となるAPI標準仕様書第1.0版の公開を通知しています。同通知では、介護WEBサービスへの移行後は、ケアプランデータ連携標準仕様第4.1版(現行仕様)または第5.0版(新たな仕様)に対応する介護ソフトからのみ利用可能とされています。第5.0版だけが条件という案内ではありません。
事業所では製品名と利用中のバージョンを控え、ベンダに「移行後に利用できる対応版はどれか」「更新はいつ、誰が行うか」「更新後の送受信確認をどう行うか」を尋ねます。回答日と未確定事項を残し、ベンダの回答や更新完了を確認する前に、現在の送受信手順を自己判断で止めないようにします。
4準備期間と10月16日のセミナーを確認する
別添チラシでは、2026年7月から12月までの間が引っ越し準備期間と示されています。移行直前はヘルプデスクが混みあう可能性があるため、登録できるか、ログインに必要な情報がそろっているかを早めに確認します。
Vol.1529で案内された8月26日の説明会日程は終了しています。後続のVol.1543では、2026年10月16日13時30分~15時の活用セミナーが案内されました。YouTubeライブで事前申込は不要、後日アーカイブ配信も予定されています。活用事例とWEB移行の説明が予定されているため、記事末尾の公式通知から視聴案内を確認し、視聴担当と共有日を決めます。
5費用の扱いは請求担当と確認する
Vol.1529では、移行後の介護WEBサービス利用にあたり、事業所に利用料などの直接費用は求めないとされています。また、現行のケアプランデータ連携システムも、令和8年度中はフリーパスキャンペーンにより利用料が無料とされています。移行前は全事業所が年額21,000円を支払う、という説明はしないようにします。
この利用料の取扱いを、契約中の介護ソフトの更新・改修やサポート費用まで一律に無料という意味に広げないことが大切です。見積りや契約上の費用は管理者・請求担当とベンダに確認します。制度・システム変更の確認はLIFE移行作業の再確認と同じく、確認した資料と担当を残します。
6現場で共有したい確認メモ
まず、事業所がどの状態かを分けます。介護WEBサービス登録済み、ケアプランデータ連携だけ導入済み、どちらも未導入、の3つです。次に、電子請求受付システムのIDとパスワード、ワンタイム認証の送付先、管理者ユーザ登録、ヘルプデスクの確認先を、事業所のルールに沿って安全に管理します。
共有メモの記入例は「9月22日:WEB登録済みを事務担当が確認/ソフトの対応版はベンダへ照会中/9月末に回答を再確認/10月16日の視聴担当は管理者」です。これは編集部の架空例で、実際の確認状況に置き換えます。共有メモにはパスワードや認証コードを書かず、確認日、担当、回答内容、次回確認日を残します。記録で事実と評価を分ける考え方も共有文を整える参考になります。
7誤解しやすい点
1つ目の誤解は、自治体の介護情報基盤の開始時期を待てばよいという受け止めです。通知では、各自治体の介護情報基盤の利用開始時期にかかわらず、介護WEBサービスへの移行対応が必要とされています。市町村の開始時期と、自事業所の登録準備を混同しないようにします。
2つ目の誤解は、システム移行なので現場のケアには関係ないという考え方です。ケアプランデータ連携は、サービス提供票、計画、請求前後の確認、事業所間の連携に関わります。ICT導入そのものより、現場で困っている流れを先に整理する点は介護現場の生産性向上セミナーと共通します。
8まとめ
移行準備は、WEBサービスの登録状況と介護ソフトの対応状況を分けて進めます。2027年1月のWEB移行予定と3月下旬頃の標準仕様実装予定を一つの締切にせず、公式案内とベンダの回答を確認しながら職場の予定を更新します。
まずは登録の確認担当、ソフト会社への問い合わせ担当、セミナーの視聴・共有担当を決めます。分かったことと未確定のことを分けて残し、回答待ちの項目には次の確認日を付けておきます。
9よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 自治体の開始時期が決まるまで何もしない | 自治体の状況と自事業所の介護WEBサービス登録準備を分けて確認する |
| WEB登録済みなのでソフトも対応済みと判断する | 製品名・バージョンを添えて第4.1版または第5.0版への対応と更新予定をベンダへ確認する |
| 3月の仕様実装まで登録準備を待つ | 1月のWEB移行予定とは分けて管理し、登録確認とソフト会社への照会を先に進める |
| サービス利用料が無料なのでソフト更新も無料と考える | 通知の利用料の取扱いと、契約先の更新・サポート費用を分けて確認する |
10よくある質問
ケアプランデータ連携はいつ介護WEBサービスへ移行する予定ですか?
Vol.1529とVol.1544では2027年1月予定です。Vol.1539にある2027年3月下旬頃はケアプランデータ連携標準仕様の実装予定で、WEB移行日とは別です。具体的な移行日は後続案内で確認します。
介護WEBサービスに登録済みなら、今の介護ソフトをそのまま使えますか?
登録済みの場合は再登録不要とされていますが、ソフトの対応確認は別に必要です。Vol.1539では移行後は標準仕様第4.1版または第5.0版に対応する介護ソフトからのみ利用可能としています。製品名・バージョンを添えてベンダへ確認します。
移行後の利用料はどう扱われますか?
Vol.1529では移行後の介護WEBサービス利用料などの直接費用は求めないとしています。また現行システムも令和8年度中はフリーパスキャンペーンにより無料とされています。介護ソフトの改修やサポート費用まで一律に無料と解釈せず、契約先へ確認します。
参考・出典
- 介護保険最新情報Vol.1529「ケアプランデータ連携システムの介護保険資格確認等WEBサービスへの移行について」(2026年7月29日、PDF)(厚生労働省)
- 介護保険最新情報Vol.1539「介護保険資格確認等WEBサービスとの連携におけるAPI標準仕様書(第1.0版)」の公開について(2026年8月31日、PDF)(厚生労働省)
- 介護保険最新情報Vol.1543「ケアプランデータ連携システム活用セミナーの開催について」(2026年9月11日、PDF)(厚生労働省)
- 介護保険最新情報Vol.1544「介護保険資格確認等WEBサービス及び介護情報基盤に関する国際福祉機器展(H.C.R.)2026出展のお知らせ」(2026年9月18日、PDF)(厚生労働省)
- ケアプランデータ連携システム(最新のお知らせ・公式ヘルプデスク案内)(国民健康保険中央会)


